看護学生の皆さんから寄せられた、講義による最も大きな気づき
今年はダイアローグや伴走型支援について学んだことやYouTube対談、
がんサポ喫茶止まり木の仲間から多くの気づきを頂き、さらに講義に深みが増しました。
名古屋大学医学部保健学科の学生への講義後、感想文を読ませていただきました。
皆さんの真摯な学びの姿勢と、深く内省してくれたことに、心から感動しています。
それを感じることが出来る内容でした。
💡 学生の皆さんから寄せられた、最も大きな気づき
多くの感想文で共通していたのは、「励ましは無用」という言葉への衝撃と、その真意に対する深い理解でした。
「励ましは、重い話を受け止めきれず、逃げている言葉かもしれない」 — この事実にハッとした、
という声が多くありました。
辛い状況にある人を「前向きにさせよう」とすることこそが、当事者の不安や絶望を否定し、
苦しめてしまうことがあるという、私が伝えたい核心がしっかり届いたと感じています。
求められているのは「傾聴と受容」 — 皆さんがこれから医療現場で、
あるいは日常生活で実践してほしいのは、相手の不安や絶望を
「一緒に下に落ちていく」覚悟で受け止め、本音を吐き出せる安全な場を提供することです。
「人としての器」を磨く — 「受け止められる強い器を持った看護師になりたい」
「自分の聞く力を向上させたい」という皆さんの誓いは、
非常に頼もしく、これからの医療現場を担う皆さんへの大きな期待を感じました。
📚 この学びは、看護師のスキルを超えて人生の財産に
私は、がんという経験を通じて、「病気のあるなしに関わらず、
人は人として関わるべき」という信念を強く持ちました。
「患者」ではなく「一人の人間」として:病名で偏見を持ったり、
可能性を狭めたりせず、その人の個性や能力に目を向けることが、何よりの支援になります。
「やりたいことは先延ばしにしない」
:死は誰にでも平等に訪れます。限られた時間の中で、
後悔を減らすために「今を生きる」ことの大切さを、改めて皆さんが感じてくれたことが嬉しかったです。
思いがしっかり伝わってよかったです。
今回の名大保健学科での講義は、学生の皆さんの「コミュニケーションの前提」を根底から見直す、
非常に有意義な時間となりました。
患者さんの「心の動き」をリアルに理解し、「良かれと思って」の言動が、時には当事者を苦しめるという深い気づきは、
医療従事者としての資質を大きく向上させます。
特に、若手看護師、薬剤師、そして対人支援の現場で働く方々にとって、「励まし」や「慰め」の重みを再認識し、
真に寄り添うための傾聴スキルを磨くきっかけとなるでしょう。
サバイバーとしての経験を、「社会に役立つレアな存在」として、
皆さんの力になることを願っています。
しあわせです💖感謝
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