【学会開催】AYAがん医療と支援の現在地。孤立していた20年前と、サポートが増えた今
15歳から39歳までの「AYA(Adolescent and Young Adult)世代」。
進学、就職、結婚、出産……人生の大きな転機が重なるこの時期にがんと診断されることは、計り知れない苦悩を伴います。
「第4回 AYAがんの医療と支援のあり方研究会学術集会」が開催されます。
38歳で白血病を患った私も、かつてはAYA世代のサバイバーでした。
当時の記憶と、今の若い世代への想いを綴ります。
20年前、情報はどこにもなかった
私が告知を受けた20年前、「AYA」という言葉すら一般的ではありませんでした。
インターネットの情報も少なく、サポート団体もほとんどない。
仕事をどうするか、家族をどう守るか、治療費はどうするか。
すべて自分自身で調べ、手探りで対処し、乗り切るしかありませんでした。
まさに「孤軍奮闘」の時代でした。
環境は変わったが、悩みは複雑化している?
翻って現在。情報サイトやサポート団体は増え、AYA世代を取り巻く環境は確実に良くなっています。
今回の学術集会も、当事者である天野慎介さんが大会長を務めるなど、
患者の声が医療に届く時代になりました。素晴らしいことです。
ただ、少し気がかりな点もあります。
現在のAYA世代は、デジタルネイティブである**「Z世代」**と重なっています。
SNSで容易に他人と比較できてしまう苦しさや、情報過多による迷いなど、
私の時代とはまた違った「現代特有の悩み」が生じているかもしれません。
自分らしく生きていくことを応援したい
時代が変わっても、変わらないものがあります。
それは、「がんになっても、自分の人生を自分らしく生きたい」という願いです。
私は、情報も支援もなかった時代を生き抜いた経験をもとに、今のAYA世代が「自分らしさ」を見失わず、
力強く生きていけるよう、全力で応援していきたいと思います。
【学会概要】
-
大会名: 第4回AYAがんの医療と支援のあり方研究会学術集会
-
会期: 2022年3月19日〜21日(WEB開催・オンデマンドあり)
-
大会長: 天野慎介氏(全国がん患者団体連合会 理事長)
▼ 公式サイトはこちら [(学会サイトのURLリンク)]
しあわせです感謝
若い世代の「声」を聴くために
「将来が不安で仕方がない」「同世代の友達と話が合わなくなった」
そんなAYA世代の悩みに寄り添う講演や、サポート活動を行っています。
孤独を感じている方は、ぜひ「がんサポ喫茶」を覗いてみてください。 年齢を超えた仲間が、あなたを待っています。



