がん告知後の「魔の2週間」をどう乗り越えるか? 中井美穂さんとの対談で語った「生きる力」の育て方

2021年11月20日、「血液がんフォーラム2021」に登壇いたしました。

司会は、キャンサーネットジャパン理事でフリーアナウンサーの中井美穂さんです。

テーマは、「がんとの向き合い方・付き合い方 ~白血病細胞と共に生きた20年間の学びから~」

慢性骨髄性白血病(CML)と診断されてからの20年間、私が心の底から絶望し、

そこからどうやって「しあわせです感謝」と言えるまで回復したのか。

その心の軌跡(3つの時期)をお話ししました。

 


1. 心の回復プロセス:「枯れる・根を張る・新芽が出る」

がん告知後の心の動きを、私は植物の成長に例えて3つの時期に分類しました

 

①【枯れる時期】(告知~1ヶ月)

絶望感に襲われ、生きる屍のようになる時期です。

私はこの時期、無理に前向きになろうとせず、**「徹底的に落ち込み、泣くこと」**を勧めました。

底まで落ちれば、あとは上がるしかないからです。

 

②【根を張る時期】(受容・内省)

死と向き合い、「自分はどう生きたいか」を問う時期です。

9.11テロの映像を見て「死ぬまでは生きている」と気づいたことや、

ゲームに没頭して「やりたいことをやる」リハビリをした経験を語りました。

 

③【新芽が出る時期】(再生・行動)

新たな生きがい(私の場合は研修講師として証を残すこと)を見つけ、爆発的に行動を開始する時期です。

 

2. 視聴者からの切実な質問に答える(Q&A)

後半のQ&Aセッションでは、多くの質問が寄せられました

 

Q. 後遺症や将来の不安で、前向きになれません。

A. 無理に光を見ようとしなくていいです。

まずは「泣ける曲リスト」などで感情を出し切り、心を整えることから始めましょう。

 

Q. 家族と病気への向き合い方が違って衝突します。

A. 家族も第二の患者です。お互いの「心配」がすれ違っているだけかもしれません。

一度、感謝の手紙や話し合いで「想い」を伝え合ってみてください。

 

どんな質問に対しても、私は「頑張れ」とは言いません。

一緒に悩み、波長を合わせ、そこから少しずつ浮上するヒントをお伝えしました。

 

3. 最後に:白血病でも人生は楽しめる

私は今、白血病細胞を「やんちゃな息子」だと思って共存しています

 

がんになっても、人生は楽しめます。

もし今、暗闇の中にいる方がいたら、ぜひ私の運営する「がんサポ喫茶 止まり木」を覗いてみてください。

そこには、共に生きる仲間がいます。

中井美穂さん、そしてご視聴いただいた皆様、ありがとうございました。

しあわせです感謝

血液がんの悩み、語り合いませんか?

「同じ病気の人と話したい」「将来の不安を聞いてほしい」

そんな時は、一人で抱え込まずに「がんサポ喫茶 止まり木」へお越しください。

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久田邦博 中井美穂
 
 
 

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