熱量は「継承」できない。地域包括ケアの鍵を握る「ソース原理」と「ダイアローグ」の力
地域医療・介護連携の現場で、こんな光景を何度も見てきました。
「あの人が担当だった時はすごく盛り上がっていたのに、異動でいなくなった途端、活動が止まってしまった」
なぜ、担当者が代わると地域活動は失速するのでしょうか? 10年以上の取材と、
最近出会った**「ソース原理(Source Principle)」**という概念から、
その答えが明確に見えてきました。
1. 「熱量」の中心にいる人=「ソース」
うまくいっている地域に共通しているのは、システムや予算の多寡ではなく、
中心にいる人物の圧倒的な「熱量」です。
「ソース原理」では、リスクを負って最初の一歩を踏み出し、
ビジョンを実現しようとする源泉となる人を**「ソース(Source)」**と呼びます。
プロジェクトの魂は、このソースの熱量によって維持されています。
2. 行政の「宿命」と地域の「役割」
愛知県や名古屋市に限らず、行政の担当者は数年で異動するという宿命があります。
どれほど情熱的な「ソース」が担当しても、その人が去れば、熱量は継承されず、
活動は「ただ継続されるだけのタスク(事務作業)」になりがちです。
だからこそ、地域のことは、その地に根付く住民や専門職が「ソース」となり、中核を担う必要があるのです。
行政はあくまでサポーターであり、主役(ソース)は地域で暮らし続ける私たちでなければなりません。
3. 「熱量」を伝播させる鍵は「ダイアローグ」
では、地域のソースが持つ熱量を、どうやって仲間(サブソース)と響き合わせ、形にしていくのか?
その鍵を握るのが**「ダイアローグ(対話)」**です。
私は先日、亀山さんの企画する「ダイアローグ講座」などに参加し、
その力を体感しました。 単なるお喋りではなく、互いの内側にある直感や創造性を解き放つ対話。
そこで得た学びは、現在私が地域包括支援センターと取り組んでいる**「夜カフェ」**の活動にも直結しています。
「誰かがやってくれる」のを待つのではなく、対話を通じて自分たちの手で場を作っていくプロセスこそが、
持続可能な活動を生むのです。
組織のリーダーシップに悩む方へ
亀山さんが、この「ダイアローグ」への取り組みについて、素晴らしいレポートをまとめています。
地域活動に関わる方、組織のリーダーシップに悩む方にとって、目から鱗が落ちる内容です。ぜひご一読ください。
▼ 【note】亀山さんのダイアローグ実践レポート
https://note.com/dr_rainbow/n/n14c914efbfdc
しあわせです感謝
「対話」で組織の熱量を高めませんか?
「リーダーの熱意が伝わらない」「メンバーが受け身で困っている」
そんな組織の課題を解決するのは、システムではなく「ダイアローグ」かもしれません。
ソース原理に基づいた組織作りや、対話の場作りの研修を行っています。

