薬剤師向け認知症研修の講師が語る「対人スキル」の重要性【熊本県薬剤師会への協力実績】

「認知症の方への対応方法がわからない」 「知識は学んだが、現場でのコミュニケーションに自信がない」
今、薬剤師の「認知症対応力」の向上が急務となっていますが、一般的な「講義一辺倒」の研修で、本当に“対応力(スキル)”は身につくのでしょうか?
この記事では、私が10数年前から実践し、日本薬剤師会にもプログラムを開示した「参加型(対話型)」研修の重要性について、その核心を解説します。
「認知症対応力」は知識ではなく「対人スキル」
今回、熊本県薬剤師会様から「薬剤師向け認知症対応力向上研修」の講師依頼をいただきました。 送付いただいた標準資料を拝見しましたが、残念ながら「講義一辺倒」の内容でした。
しかし、認知症の方への「対応力」とは、病気の「知識」をインプットすることではありません。それは、目の前の患者さんの不安を汲み取り、信頼関係を築くための「対人スキル」そのものです。
スキルは、聴いているだけでは絶対に向上しません。
10年前から実践する「参加型研修」のパイオニア
私は10数年前、同じような研修プログラムを作成し、全国の薬剤師会で実施していました。 しかし、当時は「参加型研修」がほとんど普及しておらず、「プログラムに参加型と記載すると薬剤師が集まらない」とまで言われた時代です。
実際に、アイランド形式(グループワーク形式)の机の配置を見ただけで、「こんなのは研修じゃない」と帰ってしまった方がいらっしゃるほどでした。 それでも私は、スキル習得には「対話」や「実践(ロールプレイ)」が不可欠であると信じ、このスタイルを貫いてきました。
日本薬剤師会も認めた「対人スキル」プログラム
その後、全国で認知症対応力向上研修が本格的に検討される際、日本薬剤師会様から私に声がかかり、自社で開発・実践してきた「対人スキル」ベースの研修プログラムをすべて開示しました。
今回の熊本県薬剤師会様の研修は、時間とハイブリッド形式という制約のため、ロールプレイまでは入れられませんが、一方的な講義ではなく、**当事者(患者)視点も交えた「対話型」**で、受講者のスキルアップに直結するプログラムを作成します。
全国の薬剤師会・研修担当者様へ
「講義だけの認知症研修では、現場の対応力が変わらない」 「知識ではなく、実践的な“対人スキル”を学ばせたい」
その課題、日本薬剤師会にもプログラムのアドバイスをした「参加型研修」の専門家・久田邦博にご相談ください。 各地の薬剤師会の実情に合わせた、最適な「対話型」プログラムをご提案します。


