【AYA世代】27歳でステージ4の宣告。手術2日前に告げられた「生殖機能の喪失」と、ナースステーションでの屈辱
動画で見る】大腸がんサバイバー・カッキーとの対談:がんと性、そして「命の籠」
27歳、柔道家の青年を襲った「ステージ4」
今回の対談相手は、私が運営する「がんサポ喫茶 止まり木」の常連メンバー、
**カッキー(柿本さとしさん)**です。
現在は「籠(かご)作りアーティスト」として活躍する彼ですが、
彼ががんを告知されたのは17年前、27歳の時でした。
柔道の大会に向けて減量中、急激な体重減少と体調不良に襲われ、
受診した先で告げられたのは**「肛門がん(大腸がん)」。
しかも、すでに肝臓や肺に転移しているステージ4**でした。
「30歳まで生きられるかどうか(余命3年)」 若きアスリートにとって、それはあまりにも残酷な宣告でした。
手術2日前、突然の「生殖機能喪失」の告知
彼が今回、勇気を持って語ってくれたのは、**「がんと性(妊よう性)」**の問題です。
手術のわずか2日前、医師から突然こう告げられます。
「手術で神経を切るため、性機能障害になる可能性があります。
明日中に精子保存の手続きをしてください」
27歳の未婚の男性にとって、それは「死」と同じくらい受け入れがたい現実でした。
しかし、手術日程は動かせません。
彼はパニックの中、翌日病院へ向かいます。
医療接遇の欠如:「そのカップ、そこに置いておいて」
17年前の出来事とはいえ、医療従事者として耳を疑うような対応がそこで起きました。
精子を採取するための個室はなく、あてがわれたのは「4人部屋の空きベッド」。
そして、苦悩の末に採取した容器をナースステーションに持っていくと、
看護師は事務作業をしながらこう言ったのです。
「あ、取れましたか? そこ(カウンター)に置いておいてください」
むき出しの透明な容器。行き交う人々。
彼は「羞恥心」と「尊厳を傷つけられた悲しみ」で、病室に戻って泣き崩れたそうです。
※動画では、この時のリアルな感情と、
現在の医療現場の変化(生殖医療センターの整備など)についても詳しく語られています。
絶望から「なないろのアーティスト」へ
そんな壮絶な経験をしたカッキーですが、現在は43歳。
3年の余命宣告を大きく超え、力強く生きています。
現在、彼は**「なないろの籠(かご)バッグ」**を作るアーティストとして大人気です。
リレー・フォー・ライフなどのイベントでは、彼の作ったバッグに注文が殺到し、現在は2ヶ月待ちの状態だとか。
「絶望」を知っているからこそ作れる、希望の色。 ぜひ動画で、彼の笑顔と作品をご覧ください。
問い合わせ・購入について
カッキーの「7色の籠バッグ」が欲しい方、または彼に講演を依頼したい方は
、私(久田)までご連絡いただければお繋ぎします。
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