「死を感じ、生を考え、死に向かう」がんサバイバーが辿り着いたACP(人生会議)の本質と“ロングラン終活”
「死を感じ、生を考え、死に向かう」がんサバイバーが辿り着いたACP(人生会議)の本質と“ロングラン終活”


来る9月10日(土)、**「日本アドバンス・ケア・プランニング研究会」**のシンポジウムに登壇いたします。
そのタイトルを考えていた今朝、ふと、ある言葉が降りてきました。
「死を感じ、生を考え、死に向かう」
実はこれ、2年半前にFacebookに投稿した言葉です。
当時、それを見た友人の大河内さんがすぐにポスターにしてくれた、私にとって思い入れのあるフレーズでもあります。
死は「不運」ではなく「確実な未来」
がん告知を受けた時、私は初めて「生きること」を真剣に考えました。
しかし、どんなに足掻いても、治療しようがしまいが、健康であろうがなかろうが
、私たち人間は結局は**「確実に死に向かって日々を過ごしている」**のです。
一般的に死は忌むべきもの、遠ざけるべきものとされます。
しかし、大切なことは「死なないこと」ではなく、
**「死というゴールまでの時間をいかに充実させるか」**だと、今の私は考えています。
その意味で、若くしてがんになり、強制的に死を意識させられたことは、
私にとって**「人生を濃くするためのきっかけ(ギフト)」**でした。
妻と始めた「ロングランの終活」
この気づきを得てから、私は3年前より**「ロングランの終活」**を始めました。
これは単なる身辺整理ではありません。
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やりたいことを思い残さないようにやる。
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日々を楽しく、全力で充実させる。
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家族との時間を何よりも大切にする。
妻がこの生き方を強く勧めてくれました。
「いつか」ではなく「いま」やる。それが私のACP(人生会議)であり、終活です。
最期に「生」にしがみつくとしても
偉そうなことを言っていますが、
実際に人生の最終段階を迎えた時、私がどんな考えを持つかは、自分でもわかりません。
もしかしたら、恐怖に震え、見苦しいほどに**「生にしがみつく」**かもしれません。
でも、それでいいと思っています。
未来の感情は誰にもわかりません。
だからこそ、「あの時もっとこうしておけば」という後悔だけはしないよう、毎日を全力で生き切るのです。
まとめ:9月10日、お待ちしています
「死」を語ることは、暗いことではありません。
それは「今、ここにある幸せ」を確認する作業です。
もしお時間が許せば、ぜひ応援に来てください。
死を感じ、生を考え、そしてまた明日から笑って生きていくためのヒントをお話しします。
ありがとうございます。しあわせです💖感謝
【イベント詳細】 日本アドバンス・ケア・プランニング研究会
【ACP・死生観・終活に関する講演のご依頼】
「もしもの時」の話を、タブーにせず温かい対話に変えませんか?
がんサバイバーとして直面した死の恐怖と、それを乗り越えて見つけた「生きる喜び」について。
医療従事者、市民講座、学校教育など、聴講者の心に命のバトンを渡す講演を行います。



