【慢性骨髄性白血病】グレープフルーツは絶対禁止?患者薬剤師が切り込む「添付文書の壁」とQOLの境界線

 

【慢性骨髄性白血病】グレープフルーツは絶対禁止?患者薬剤師が切り込む「添付文書の壁」とQOLの境界線

慢性骨髄性白血病(CML)は、かつては不治の病でしたが、今は薬でコントロールできる病気になりました。

しかし、それは**「分子標的薬を一生飲み続ける」**ということを意味します。

終わりのない治療。 そこには、経済的な負担と、生活の質(QOL)に関わる切実な問題が横たわっています。


生きるために働く、その体にのしかかる副作用

高額な薬剤費を生涯負担し続けるためには、働き続けなければなりません。

しかし、薬の副作用である「倦怠感」や「下痢」などは、365日24時間、容赦なくつきまといます。

見た目は元気そうに見えても、体の中では常に薬と病気が戦っている。

地域の薬剤師には、単に薬を渡すだけでなく、

この**「働きながら闘病する苦しさ」**を理解し、心に寄り添う姿勢が求められています。

「グレープフルーツジュース」は一生の敵か?

現在、多くの専門医の先生方と協力し、薬剤師向けの研修動画を作成しています。

その中で私が最もこだわり、切り込んだテーマの一つが**「グレープフルーツジュース問題」**です。

CML治療薬の多くは、代謝酵素の影響を受けるため、

グレープフルーツジュースとの併用注意・禁忌が添付文書に記載されています。

教科書通りにいけば、薬剤師の指導はこうなります。

「相互作用があるので、一生飲まないでください」

しかし、患者の立場から見れば、それは**「生涯にわたる生活の楽しみの制限」**です。

類薬に合わせて一律に禁止することが、果たして本当に患者のためなのか?

患者と薬剤師の狭間で見えた「ギリギリのライン」

私はこれまで、常に「患者」と「薬剤師」の狭間で立ち位置を考え続けてきました。

実際になってみないと分からないことばかりですが、だからこそ言えることがあります。

今回の動画では、科学的な根拠(エビデンス)に基づきつつ、

一律な禁止ではなく、「どこまでなら許容されるのか」「どう付き合えばいいのか」というギリギリのライン

開示する予定です。

完成を待っていてください

もし、この内容が攻めすぎていて「公式の研修動画としてはNG(お蔵入り)」になってしまったら……

その時は、私の講演やブログでこっそり(堂々と)お話しします。

完成したら、ぜひ多くの薬剤師仲間に見ていただき、

**「守るための指導」から「支えるための指導」**へと意識を変えるきっかけにしてほしいと願っています。

しあわせです💖感謝


 

【医療従事者向け講演・研修のご相談】

「添付文書にはこう書いてあるけれど、実際患者さんはどう思っているの?」 教科書的な知識と、患者のリアルな生活の間にある「ギャップ」を埋める講演を行います。 がんサバイバー薬剤師だからこそ語れる、服薬指導の極意とアドヒアランス向上のヒント。

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慢性骨髄性白血病
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