「死ぬまでは生きている」。9.11テロの映像を見て気づいた、がんサバイバーの死生観
半田市民憲章・春の文化講演会に登壇いたしました。
がんと共に生きて18年。その証拠として、私は現在も抗がん剤を毎日服用しています。
しかし、私は今、発病前以上に人生を楽しんでいます。
「がんになっても人生は楽しめる。がんが消えなくても生き生きと過ごせる」
普段はがんピアサポーターとして活動する私が、
18年間の軌跡の中で見つけた「心の回復プロセス」と「生きるコツ」についてお話ししました。
回復までの「3つのプロセス」
(本文) がんになってから心が回復するまで、私は以下の3つのプロセスを経験しました 。
1. 【枯れる時期】(絶望)
告知直後、死を意識し、夢が消失し、絶望感に浸る時期です。心が枯れ果ててしまいます 。
2. 【根を張る時期】(受容と内省)
病気を受け入れ、死と真剣に向き合う中で、様々なメッセージを受け取り、心の土台(根)を作る時期です 。
3. 【新芽が出る時期】(再生)
失った生きる目的を新たに見出し、再び活動を始める時期です 。
9.11テロが教えてくれた「死ぬまでは生きている」
私が入院中に、あのニューヨークの同時多発テロ(9.11)が起きました 。
テレビのニュースを呆然と見ているうちに、あるメッセージが心に浮かびました。
「死は誰にでも平等にやってくる。死はいつやってくるか誰も予想できない」
私は「自分だけが死に向かっているのではない」と気づき、気持ちが楽になりました。
そして決めました。
「経験できる時に何でもやっておこう。二度とチャンスは来ないかもしれない」
何より重要な気づきは、**「死ぬまでは生きている」**ということです 。
命が燃え尽きるギリギリまで、がんが治ったかのように力強く生きる。
そう決めてからは、飲み会に参加したり、深夜まで騒いだりと、毎日を全力で楽しむようになりました。
「生きた証」を残すことが生きがいに
「新芽が出る時期」は、告知から1年後、営業から研修部門へ異動した時でした。
6人の新入社員を受け持った私は、
「自分がこの時代に生きていた証を、彼らの記憶の中に残したい」と強く思いました 。
死への恐怖を忘れ、夢中でスキルアップに励み、彼らに研修を行う。
この**「誰かのために」という想い**が、私にみなぎるような生きる力を与えてくれたのです。
【保存版】自分を癒すコツ10か条
講演では、私が実践している「自分を癒すコツ」をご紹介しました 。
1. ポジティブな感情で過ごす
2. 第一印象をコントロールする
3. 積極的に笑う
4. 感謝の気持ちを抱き人を愛する
5. ありがとうを積極的に多用する
6. 生まれてきた意味を考え行動する
7. 治ったかのように振る舞う
8. 後悔しない生き方を実践する
9. 自らをディスカウントしない
10. 秘密の呪文「しあわせです♥感謝」
魔法の言葉「しあわせです♥感謝」
最後に、私が習慣にしている言葉の魅力をお伝えします。
どんな辛いことがあっても、最後に**「しあわせです♥感謝」**と付け加えてみてください。
「つまずきました。しあわせです♥感謝」 「白血病になりました。しあわせです♥感謝」
不思議と、辛い経験にも感謝の念が芽生え、心が満たされます 。
この言葉を口ずさむことを習慣にすれば、人生は常に感謝と幸せに満たされます。
本日、皆様とお会いできたことに、しあわせです♥感謝
市民に「生きる勇気」と「感動」を届ける講演
「涙が止まらなかった」「明日から頑張ろうと思えた」 多くの市民の方から、そんな感想をいただいています。
闘病体験だけでなく、誰もが共感できる「人生の乗り越え方」を語る講演を、貴市でも開催しませんか?



