がんサバイバー講師が語る「がんになってからの生き方」:こうすればしあわせに生きられる
「がん」と告知された瞬間、多くの人が「これからの人生、どう生きていけばいいのか」という
深い問いと不安に直面します。
私自身、白血病サバイバーとして20年以上、そして800回以上の講演で多くの患者さんと接する中で、
この「がんになってからの生き方」について考え続けてきました。
「がん=不幸」ではありません。この記事では、がんを経験したからこそ見えてくる、
「しあわせに生きる」ための具体的な心構え(マインドセット)をご紹介します。
1. 「がん=不幸」という前提を捨てる
がんになった直後は、「なぜ自分が」と運命を呪ったり、「何もできなくなった」と絶望したりするかもしれません。
しかし、がんは「不幸」の決定打ではなく、人生観を見直すための「きっかけ」でもあります。
私たちがコントロールできない「病気になった事実」に苦しむのではなく、
「病気と共に、今日をどう生きるか」という「コントロールできること」に意識を向けることが、
しあわせに生きる第一歩です。
2. 「今、ここ」に意識を集中する
患者さんは、「再発したらどうしよう」という未来への不安や、
「あの時こうしていれば」という過去への後悔に心を奪われがちです。
しかし、私たちは「今」しか生きられません。
未来や過去に囚われるのではなく、「今、美味しいお茶を飲む」「今、窓から見える空がきれいだ」という、
「今、ここ」にある小さな感覚や喜びに意識を集中します。この「今」の積み重ねこそが、
しあわせな人生そのものです。(※YouTube動画「全身の細胞に感謝する」習慣もこれに繋がります)
3. 無理に「役割」を取り戻そうとしない
治療によって、これまで通りの仕事や家事、親としての「役割」ができなくなることがあります。
これは、患者さんの自己肯定感を大きく傷つけます。
大切なのは、「病気の自分」をありのままに受け入れることです。
無理に「病気になる前の自分」に戻ろうと焦る必要はありません。
今の自分にできること、例えば「人の話を聴く」「誰かに“ありがとう”と伝える」といった、
**新しい「役割」や「繋がり」**を見つけていくことが、新たな生きがいに繋がります。
4. 「感謝」を言葉にする
病気になると、これまで「当たり前」だったこと(歩ける、食べられる、話せる)が、
いかに奇跡的なことだったかに気づかされます。
「しあわせです感謝」が私のモットーですが、これは精神論ではありません。
「ありがとう」という言葉を意識的に口に出すことで、脳は「しあわせなこと」を探し始めます。
家族、友人、医療者、そして自分自身の細胞に対して「ありがとう」と伝える。
このシンプルな習慣が、心を安定させ、前を向く力を与えてくれます。
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