【JCF2021レポート】「がんサバイバーの声を聞こう!」 5人の登壇者が語った、絶望から希望への軌跡

ジャパンキャンサーフォーラム2021がんサバイバーの声を聞こうの司会紹介

2021年8月21日、ジャパンキャンサーフォーラム(JCF)の注目セッション

「がんサバイバーの声を聞こう!」にて、MC(司会)を務めさせていただきました。

このセッションは、私が講師を務める「Over Cancer Together(OCT)」で

プレゼンスキルを磨いたサバイバーたちが、自らの体験と社会へのメッセージを届ける晴れ舞台です。

登壇したのは、年齢もがん種も立場も異なる5名。

彼らが語った「絶望」と、そこから立ち上がる「希望」の物語をレポートします。

 


1. 浅野 基彦さん(スキルス胃がんサバイバー)

テーマ:「堂々と制度を利用し働く」

52歳でスキルス胃がん(ステージ4)と診断された浅野さん。

「仕事を辞めるしかない」と絶望しましたが、看護師さんの一言と、会社の「両立支援制度」に救われました。

「制度があっても、使うのをためらってしまう」というサバイバーの心理と、

堂々と制度を使って働くことの重要性を力強く語ってくださいました。

2.村田 里依さん(乳がんサバイバー)

テーマ:「自分らしく生きる」

働き盛りで乳がんになり、幼い子供たちに真実を告げた村田さん。 遠距離通勤の限界から転職を決意し、新たな職場で「女性活躍推進」や「両立支援」の制度作りをリードしました。 自らがロールモデルとなり、「がんになってもキャリアは諦めなくていい」というメッセージを体現されています。

3.伊勢上 雅世さん(悪性リンパ腫サバイバー)

テーマ:「語り合うことから始めよう」

38歳で悪性リンパ腫に。

入院中に出会った同室の患者さん(Cさん)との交流が、心の支えになったと言います。

Cさんが亡くなった後、恩返しのつもりで立ち上げた患者会「カモミール」。

「孤独にならないこと」の大切さと、仲間と語り合う場の必要性を訴えました。

4.鈴村 麻衣さん(乳がんサバイバー)

テーマ:「対話ができる家庭・ボーダレスな社会の実現に向けて」

言語学の研究者であり、乳がんサバイバーの鈴村さん。

家族(夫)とのすれ違いや、幼い息子さんとの対話を通じて、

「家庭内でのコミュニケーション」の重要性を痛感されました。

「がん教育」を通じて、言葉の壁を超え、病気をタブー視せずに対話できる社会を目指しています。

5. 花木裕介さん(中咽頭がんサバイバー)

テーマ:「がん罹患経験を、「マイナス」ではなく「プラス」と捉えてもらえるような世の中を目指して 」

38歳で中咽頭がんに。治療後、収入減やキャリアの停滞という「経済毒性」に直面しました。

しかし、それをハンデで終わらせず、一般社団法人「がんチャレンジャー」を設立。

「寄り添い方」をテーマにした研修事業など、経験を社会的価値(プラス)に変える挑戦を続けています。

 


最後に:MCとして感じたこと

5名のプレゼンを聞き、MC席で胸が熱くなりました。

最初は原稿を読むだけで精一杯だった彼らが、トレーニングを経て、

これほどまでに堂々と、自分の言葉で想いを語っている。

がんになっても、人は成長できる。

そして、その経験は誰かの光になる。

改めてそう確信した一日でした。

登壇者の皆さん、本当にお疲れ様でした。

そして、感動をありがとう。

しあわせです感謝

あなたの「体験」を、言葉にしてみませんか?

OCT(Over Cancer Together)では、毎年サバイバーのスピーーカーを募集しています。

あなたの中に眠る想いを、プレゼンテーションという技術で磨き上げ、社会に届けてみませんか?

私がコーチとして、全力でサポートします。

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