【感想レポート】「伴走」とは、共に学び、共に生きること —— 佐野潤一郎さんのお話を聞いて

日本笑い学会に所属し、17もの言語を操る大学教員、佐野潤一郎さん。

ユーモアあふれる語り口から始まった講演は、亡き奥様との壮絶でありながらも、愛と希望に満ちた日々の記録でした。

■ 「学んでいる限り、未来はある」

佐野さんの奥様は、看護師として第一線で活躍される中で卵巣がんを患われました。

コロナ禍での孤独な闘病、抗がん剤の副作用……。

それでも彼女は「看護とは一番大変な人のところへ行くことだ」

と保健所へ向かい、最期の時まで「学び」を止めませんでした。

「学んでいる限り、未来を信じることができる」。

そう語る奥様の姿は、生きることへの執着ではなく、次世代へバトンを渡そうとする崇高な意志そのものでした。

■ 魂の「伴走(ばんそう)」

佐野さんが語る「伴走」という言葉の重み。それは単なる看病ではありません。

抗がん剤で髪を失い泣いていた奥様を見て、佐野さんは迷わず自身の髪を剃り上げました。

「ゼロから一緒に伸ばそう」と。

解決できない問題(がん)に対し、ただ横にいて、同じ目線で共に歩む。

それが真の「伴走型支援」なのだと教わりました。

■ 悲しみを越えて、新たな物語へ

奥様が命を削って遺した本『がんになった看護部長』。その表紙を見届けて旅立った奥様。

その後、佐野さんご自身もがんを患われましたが、

今は新たな仲間と共に、再び「一緒に学び、一緒に笑う」道を歩み始めています。

「死」という別れがありながらも、そこには確かな「継承」と「希望」がありました。

夫婦の愛、学びの尊さ、そして人を支えるということの本質。

涙なしには聞けない、けれど最後には温かい笑顔になれる、そんな素晴らしい講演でした。


この感動を、ぜひ「生の声」で体感してください

文字だけでは伝えきれない、佐野さんの温かい声色、会場の空気感、そして魂のメッセージ。

「伴走」の真髄に触れ、明日を生きる力が湧いてくる講演の全貌を、ぜひ動画でご覧ください。

▼ 佐野潤一郎さん 講演動画はこちら https://youtu.be/UznRwkCz1_0

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