菅田将暉さんの「まちがいさがし」の間違いの方でよかった。がんサバイバーとして見つけた“正解じゃない”幸せな人生

菅田将暉さんの「まちがいさがし」の間違いの方でよかった。がんサバイバーとして見つけた“正解じゃない”幸せな人生

ふと流れてきた、菅田将暉さんの『まちがいさがし』。

その歌詞を耳にした瞬間、私の心臓が小さく跳ねました。

まるで、私のがん人生そのものを歌っているように聴こえたからです。

まちがいさがしの間違いの方に
生まれてきたような気でいたけど
まちがいさがしの正解の方じゃ
きっと出会えなかったと思う


「正解の人生」を手放した日のこと

がん告知を受けた時、私はそれまで描いていた「順風満帆な人生設計」をすべて手放すことになりました。

健康であること、予定通りのキャリア、老後の夢……。

「なんでこんな人生になってしまったんだろう」「どこで間違えたんだろう」 そうふさぎ込み、

自分を「まちがいさがしの間違いの方」だと嘆いた夜もありました。

死ぬなら「思い切り」生きてやる

しかし、一度「死」を意識したことで、私の中のリミッターが外れました。

「どうせ死ぬんだったら、我慢せずにむちゃくちゃなことにもチャレンジしてやろう」

一時期は、怖いもの知らずの**“無敵状態”**にもなりました。

その象徴が、**「半年間のRPG(ロールプレイングゲーム)没頭生活」**です。

告知直後、どうしてもやりたかったゲームに明け暮れました。

誰に遠慮することなく、飽きるまでやり尽くしたあの半年間。

端から見れば逃避に見えるかもしれませんが、私にとっては「やり残し感」を消し去るための大切な儀式でした。

あの時、自分の欲望に正直になれたことが、今の「気持ちよく生きる毎日」に繋がっています。

間違いの方じゃなきゃ、出会えなかった

もし私ががんにならず、「正解の方(健康で平凡な人生)」を歩んでいたらどうなっていたでしょう?

  • **「がんサポ喫茶 止まり木」**で共に活動する生涯の友には出会えなかった。

  • 母校の後輩たちを支援するという使命感も生まれなかった。

  • **「しゃちほこ薬科」**を通じて、全国の熱い薬剤師と繋がることもなかった。

がんになってから学び、出会い、貢献できたことの数々。

これらはすべて、「間違いの方」に進んだからこそ手に入れた宝物です。


まとめ:変異した遺伝子がくれたギフト

がんは、遺伝子のコピーミス(間違い)から生まれると言われます。

ですが、その**「間違った遺伝子」が作ってくれたこの人生**を、私は今、愛おしく思います。

きっと、何のトラブルもない「正解の人生」では味わえなかった深みと彩りが、ここにはあるからです。

しあわせを感じることだけに打ち込んで生きる。

それが、私の見つけた「正解」です。

しあわせです💖感謝


 

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