【対談・完結編】がん×フレイル予防の斬新な試み。ピアサポート活動を継続させる「種まき」の極意とは
任意団体「なないろ」代表・ちっちさんとの対談、いよいよ最終回です。
彼女の活動がユニークなのは、単なる「お話会」にとどまらず、
**「がん×フレイル予防」や「シナプソロジー(脳活性化プログラム)」**といった、
地域や高齢者支援の視点を取り入れている点です。
そして、立ち上げから時間が経ち、彼女自身が「運営者」としてどのように成長し、
心地よい場を作っているのか。その「運営の極意」に迫ります。
1. 「がん×フレイル予防」という新しい視点
ちっちさんは、本業(社会福祉協議会)で出会った「シナプソロジー(脳トレ)」
の先生の講座に感動し、その場で直談判しました。
「高齢者だけでなく、がん患者さんもフレイル(虚弱)になるリスクがある。
命の教育とシナプソロジーを掛け合わせた講座をやってくれませんか?」と。
この「種まき(提案)」の行動力が、地域の人々を巻き込み、笑顔あふれる講座を実現させました。
チャンスがあればすぐに近づき、ダメ元でもお願いしてみる。この軽やかさが、活動を広げる鍵です。
2. 運営者の成長:「一歩引いて、ニタニタ見守る」
お話会の運営においても、ちっちさんのスタンスは変化してきました。
最初は自分が頑張って回していましたが、
今は**「一歩引いて、後ろからニタニタしながら見守る」**ことができるようになったと言います。
参加者(常連さん)が、初めての人に自然と話を振ったり、気遣ったりしてくれる。
リーダーが前に出すぎず、あくまで「鍵を開ける人」に徹することで、参加者自身が主体となる、
本当に居心地の良い空間(自走するコミュニティ)が育っています。
3. 術後数日で決意した「ピアサポート」への想い
ちっちさんは、乳がんの手術後わずか数日で、「ピアサポートをやる」と決意していたそうです。
まだ病理結果も治療方針も決まっていない段階での決断。
その根底にあるのは、**「乳がんになって悲しむ人がいなくなる世の中であってほしい」**という、
揺るぎない願いです。
「みんな一人じゃないよ」 「つながりは力になる」
このシンプルなメッセージを伝え続けるために、彼女は今日も種をまき続けています。
最後に:つながりを求めているあなたへ
今回の対談を通じて、改めて「つながりの力」を再確認しました。
もし今、孤独を感じているなら、ぜひ彼女の団体や、
私たち「がんサポ喫茶 止まり木」の扉を叩いてみてください。
誰かとつながることは、生きる力を何倍にもしてくれます。
しあわせです感謝
あなたの地域でも「つながり」を作りませんか?
「自分の地域にも、こんな場所があったらいいのに」 そう思ったら、まずは小さく始めてみませんか?
私たちの活動が、そのヒントになれば幸いです。
運営の悩みや、活動の始め方についても、講演や研修でお伝えしています。
▼ ちっちさんの活動の詳細は画像をクリック


