【登壇実績】「がんになったら退職」は早まらないで。岐阜市主催セミナーで語った「治療と仕事の両立」のリアル
「がんになったら、もう働けないのではないか?」 「会社に迷惑をかけるくらいなら、辞めたほうがいいのではないか?」
告知直後、多くの患者さんがそう思い詰め、誰にも相談せずに「退職」を選んでしまうケースが後を絶ちません。
岐阜市立中央図書館が主催する「ビジネス支援セミナー:病気治療と仕事の両立を支える」に登壇いたしました。
テーマは**「働きながら治療しました ~体験に学ぶこと~」**。
私自身の経験を踏まえ、なぜ「すぐに辞めてはいけないのか」、その理由と対策についてお話ししました。
1. 正常な判断力を奪う「魔の2週間」
がん告知を受けた後の約2週間は、**「魔の2週間」**と呼ばれています。
絶望感、死への恐怖、将来への不安が一気に押し寄せ、精神的に最も落ち込む時期です。
この時期に、働くことへの不安や「会社へ迷惑を掛ける」という罪悪感から、
衝動的に退職を考えてしまう方が非常に多いのです。
しかし、私は声を大にしてお伝えしました。
「重要な決断は、心が落ち着いてからにしてください」
混乱している時の判断は、後で後悔することになりかねません。
まずは「魔の2週間」をやり過ごすことが最優先です。
2. 「辞めなくてもいい」選択肢は必ずある
実際には、医療の進歩により、通院しながら働けるケースは増えています。
また、治療のピーク時だけ休職制度を利用すれば、キャリアを断絶せずに乗り切れることも少なくありません。
経済的な安定は、治療に向き合うための「心の安定」にも直結します。
「続けることをあきらめない」でください。
3. 一人で悩まず「プロ」に相談を
では、誰に相談すればいいのでしょうか?
上司に言うのが怖い場合は、まずは外部の専門家を頼ってください。
がん診療連携拠点病院などに設置されている**「がん相談支援センター」**には、就労支援の専門員がいます。
「治療と仕事の両立」に関する制度や、会社との交渉術について、具体的なアドバイスをもらうことができます。
セミナーでは、乳がん患者会代表の豊増さくらさんや、岡本記代子さんと共に、
患者・支援者それぞれの立場から「両立」のヒントを語り合いました。
がんになっても、あなたのキャリアは終わりではありません。
しあわせです感謝
貴重な人材を「病気」で失わないために
従業員が病気になった時、企業はどう支えればよいのか?
「辞めさせたくないが、どう対応すればいいか分からない」という経営者・人事担当者様へ。
両立支援は、単なる福利厚生ではなく、貴重な人材を守るための経営戦略です。
当事者と企業研修担当、両方の視点を持つ講師が、実践的な「両立支援研修」を行います。
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