【医療接遇研修】自分が患者として通う病院で講師をする覚悟。10年以上続く「マイホスピタル」での新人教育と実践のフィードバック
【医療接遇研修】自分が患者として通う病院で講師をする覚悟。
10年以上続く「マイホスピタル」での新人教育と実践のフィードバック

今年も、私が血液内科と耳鼻科に通院している「マイホスピタル(国立病院機構 名古屋医療センター)」にて、
新規採用職員オリエンテーションでの講演を行いました。
ここは私が治療を受ける現場そのものです。 研修の成果は、そのまま患者仲間や、
将来の「自分自身」に跳ね返ってきます。
だからこそ、年度初めのこの研修は、一年で一番気合が入る特別な場となっています。
1. 病院側の本気度が生んだ「接遇の真の意味」
10数年前、同院が患者満足度調査の結果を受け、接遇改善に本腰を入れ始めた頃にご相談をいただきました。
その際、看護部から提示された研修タイトルが、今も私の指針になっています。
『患者の立場から~接遇の真の意味を考える~』
病院側が求めていたのは、表面的なエチケットやマナーではありませんでした。
私ががん告知直後の心理を語ることで伝えているのは、「共感」「確認」といった、患者の心に寄り添う姿勢です。
これこそが医療における接遇の真の意味です。
2. 受診がそのまま「研修のアウトカム評価」に
マイホスピタルで講師をする最大の特徴は、**「研修の効果(アウトカム)を、受診の際に肌で感じられること」**です。
10数年続けているため、院内スタッフの大半は私の教え子です。
臨床検査技師の方が「あ、研修の先生だ!」と気づいて緊張し、採血の手が震えてしまう……
なんて微笑ましいハプニングもありますが、現場の空気が年々温かくなっているのを実感します。
3. 教育師長へのフィードバックで循環させる
私は受診の際、単に診察を受けるだけでなく、教育担当の看護師長と面談を行っています。
「今日、受付でこんな素敵な対応がありましたよ」「ここは少し気になりました」といった、
患者としてのリアルな気づきをフィードバックするためです。
そして、一年間通院して感じたことをまとめ、翌年4月の新人研修でまた伝えます。
「研修(教育)→受診(実践確認)→フィードバック(改善)」
このサイクルが回っていることが、当院の接遇レベル向上に寄与していると自負しています。
自分自身の命を預ける場所だからこそ、これからも愛と厳しさを持って、
後輩たち(職員の皆様)に想いを伝えていきます。
しあわせです💖感謝

患者の立場から~接遇の真の意味を考える~
「現場が変わる」接遇研修を導入しませんか?
講師が実際に患者として評価し、フィードバックまで行う。
ここまで実践的な研修サイクルを持っている講師は稀です。
「患者アンケートの結果を改善したい」「職員の意識を根底から変えたい」
そうお考えの病院様、ぜひ一度ご相談ください。


