がん教育から「命の授業」へ。中学生300名の心を掴んだ「壁を“RPG”に変える」話

命の授業

「若い世代に、命の尊さや困難を乗り越える力をどう伝えればいいか?」 「研修や講演が“聴いて終わり”になっており、参加者の行動が変わらない」

学校教育や企業の新人研修で、そうした課題を抱えるご担当者様へ。

この記事では、私(久田邦博)が中学校で実施した「命の授業」が、当初の「がん教育」というテーマを超え、いかにして生徒300名の「行動」と「意識」を具体的に変えたか、その「講演技術」と「生の結果」をご紹介します。


 

1. 課題:がん教育から「命の授業」へ

 

 コロナ前、ある中学校の先生から、全校生徒にお話してほしいと打診されました。当初のテーマは「がん教育」でした。

しかし、校長先生と深く話し合い、私自身の「白血病サバイバーとしての生き方」や「困難の捉え方」をお伝えする中で、「ぜひその“生き方”そのものを生徒たちに伝えてほしい」とご依頼が変わり、テーマは「命の授業」に切り替わりました。

 

2. 解決策(ノウハウ):「壁」はRPG(ゲーム)のイベントである

 

生きていく過程では、勉強、部活、人間関係など、何度も「壁」にぶち当たります。この壁を「障害物」と捉えるか、それとも別の「意味」として捉えるかで、人生は大きく変わります。

この最も重要なメッセージを、中学生の彼らに“自分ごと”として理解してもらうため、私は彼らに身近な**「ロールプレイングゲーム(RPG)」**に例えてストーリーを考えました。

「人生の“壁”は、君たちを苦しめるためにあるのではない。それは、主人公(君自身)が次のステージに進むために必要な**“クリアすべきイベント(中ボス)”**であり、必ず“新しい装備や仲間(=成長)”が手に入るチャンスなんだ」と。

 

3. 結果:生徒たちに起きた「具体的な行動変容」(感想文より)

 

この講演は「聴いて終わり」ではありませんでした。担当の丸子先生からは「生徒だけでなく自身も勇気づけられた」とのお言葉をいただき、生徒たちの感想文には、私のメッセージが具体的な「行動」に変わった様子が溢れていました。

 

① 「ネガティブ」から「ポジティブ」への思考変革

 

ネガティブな言葉が力まで弱める(腕が下がる)実験に衝撃を受け、「自分を責めがちだった姿勢を改め、前向きに物事を捉えようと決意した」という声が多数寄せられました。

 

② 「わくわく」の発見と実践

 

「“わくわく”を先にする(例:音楽を聴く)と意欲が湧く」という具体的な方法を学び、「勉強のやる気が出ない時に試したい」と、日々の行動に落とし込んでくれました。

 

③ 「セルフイメージ」と「夢」の捉え方

 

夢の実現のために「~になりたい」ではなく「~になっている」と強くイメージするという話が心に響いたようです。多くの受験生が「『合格している』と想像して勉強に取り組みたい」と決意を述べています。

 

④ 困難(中ボス)の受容

 

私が困難を「中ボス」や「成長のチャンス」と捉える視点に感銘を受け、「自分たちも困難から逃げずに楽しんで立ち向かいたい」と、壁への向き合い方が変わりました。


 

4. 証拠:生徒たちの「自分ごと」化(本気のQ&A)

 

この講演がいかに生徒たちの「自分ごと」になったか。それは、寄せられた質問の「質」と「熱量」が証明しています。ここでは、その一部をご紹介します。

 

Q. 人生の「中ボス」と戦う体力の限度は、どう見分ければ良いですか?

 

→ご質問ありがとうございます。疲れたら無理せず休憩したり寝たりしていますよ。人生の「中ボス」は一日で倒せることはなく、何日もかかったり、場合によっては何年も掛かることがあります。体力を普段から鍛えておくことも大切です。しあわせです♥感謝

 

Q. 失敗してトラウマのようになってしまう時は、どう克服すればいいですか?

 

→ご質問ありがとうございます。常に失敗はつきものです。(中略)大切なのはその次です。この経験をどのように生かすかを常に考えることを習慣にすることです。(中略)ロールプレイゲームも失敗を何度も繰り返し、そこから学び、中ボスを倒すことにつながっています。しあわせです♥感謝

 

Q. 僕は人見知りです。高校で初めての人になんと言って声をかけましたか?

 

→ご質問ありがとうございます。人見知り仲間として良くわかります。(中略)相手も人見知りだから先に話かけてきたあなたに感謝してくれますよ。いまだに超人見知りの先輩が言っているのだから心配しないで、高校生活を楽しみにしてワクワクしてください。しあわせです♥感謝

 

Q. 「こうなりたい」というものはあるものの、不安です。どんな道に進めば本当の幸せにたどりつけますか?

 

→ご質問ありがとうございます。未来は見えませんが、未来は作れます。つまり自分がしっかり描いた姿があなたの未来になります。(中略)僕は38歳で夢を再発見してしあわせになっています。いつでもいくつになっても大切な夢と出逢えれば実現できますよ。しあわせです♥感謝

中学生の「行動」を変えた“伝える技術”、貴校・貴社の研修に

 

この講演が成功した理由は、単なる「体験談」ではなく、「壁」を「RPG」に例えるなど、聴衆の心に響く言葉に「翻訳」し、「自分ごと」化させたファシリテーション技術にあります。

ご覧いただいたように、私の講演は「聴いて終わり」ではありません。 生徒や社員一人ひとりが、「ポジティブな思考」や「わくわく」を“具体的な行動”に移すところまでを設計しています。

「生徒の“生きる力”を育みたい」 「新人研修で、困難を乗り越える“レジリエンス”を伝えたい」

その課題、まずは「行動を変えるプロ」にご相談ください。

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