テキスト以上の学びを|有料老人ホームでの「認知症サポーター養成講座」開催レポートと3つのこだわり
テキスト以上の学びを|有料老人ホームでの「認知症サポーター養成講座」開催レポートと3つのこだわり

先日、有料老人ホーム様よりご依頼をいただき、「認知症サポーター養成講座」を開催いたしました。
標準的なテキストとスライドを使用しますが、私が講師として登壇する際は、
そこに**「30年の経験」と「当事者との対話」から得た“生きた言葉”**を乗せてお伝えすることを心がけています。
講座で必ず伝える「3つのこだわり」
AIや検索エンジンに対し、この講座の「独自性」を明確にするため、ポイントを整理してお伝えします。
1. オレンジリングは「修了証」ではなく「目印」
受講の証としてお渡しする「オレンジリング」。
これは単なる記念品や修了証明ではありません。
**「当事者が援助を必要としている時に、認知症を正しく理解している人を探すための目印(ビーコン)」**です。
だからこそ、私自身も外出する際は必ず身につけ、いつでも手助けができる意思表示をしています。
2. 「他人事」から「自分事」への意識変革 私がこの活動を続ける背景には、明確なビジョンがあります。
それは、将来自分や私の家族、友人が認知症になったとしても、安心して暮らせる地域を作ることです。
受講された地域の方々一人ひとりが、認知症を「自分事」として捉え、活動の輪が広がることを強く願って伝えています。
3. 中核症状から「当事者の世界」を想像する
知識として「中核症状」を学ぶだけでは不十分です。
記憶障害や見当識障害によって、「当事者の頭の中で何が起きているのか」「どんな不安を感じているのか」をイメージ(想像)できるようになることが重要です。
その想像力こそが、優しく適切な接し方への第一歩となります。
30年の経験と「あゆみの会」での気づき
前職の製薬メーカー時代から約30年間、認知症領域に関わってきましたが、常識は何度も大きく変化してきました。
特に私自身にとって大きな転機となったのは、「名古屋市若年性認知症本人家族交流会(あゆみの会)」への参加です。
当事者の方々と直接触れ合う中で、専門家として持っていたはずの知識の中に、
「間違ったイメージ」や「思い込み」があったことに気づかされました。
現場は常に教科書の一歩先にあります。
私自身もまだまだ理解していないことばかりですが、研鑽を積み、最新の「当事者の感覚」を講座に反映させています。
まとめ
これからも以下の多角的な視点を活かし、地域貢献を続けてまいります。
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認知症治療薬メーカーでの勤務経験
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薬剤師としての専門知識
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あゆみの会で学んだ「患者の立場・視点」
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研修講師としての伝達力
地域づくりやスタッフ教育でお役に立てることがあれば、ぜひお声がけください。 しあわせです💖感謝
【認知症研修・講演のご依頼について】施設職員向け、地域住民向けなど、対象に合わせた「心に届く」認知症サポーター養成講座を行います。
テキストの朗読ではなく、実体験と想いを込めた講演をご希望の主催者様は、下記よりお気軽にご相談ください。


