「薬」ではなく「人」を見よ。薬学部1年生にがんサバイバー薬剤師が贈った、魂の90分講義
2025年9月29日、山陽小野田市立山口東京理科大学 薬学部の1年生を対象に、**「薬剤師論」**の講義を行いました。
まだ専門教育が始まったばかりの彼らに、私がどうしても伝えたかったこと。
それは、**「薬剤師は『薬の専門家』である前に、『人の専門家』であれ」**というメッセージです。

1. 知識(テクニカル)と心(ノンテクニカル)の両輪
講義では、これからの時代に求められる薬剤師像について、以下の2つの視点からお話ししました。
テクニカルスキル(薬学的知識): もちろん重要ですが、AIが進化する今、これだけでは不十分です。
ノンテクニカルスキル(対人能力): 患者さんの表情を読み、心の声(非言語)を聴き、信頼関係を築く力。
これこそが、AIには代替できない人間の薬剤師の価値です。
がんサバイバーとして24年間(2025年時点)治療を続けている私だからこそ語れる、
「患者が本当に求めている薬剤師の姿」を、リアルな体験談と共にお伝えしました。
2. 学生たちの「感想文」に涙
講義後に寄せられた感想文を拝見し、胸が熱くなりました。
「薬剤師は薬を渡すだけの仕事だと思っていましたが、
**『患者さんの人生に寄り添う仕事』**だと気づきました」
「がんサバイバーの方の生の声を聴き、
**『言葉一つで患者さんを救えるし、傷つけることもある』**という責任の重さを感じました」
「コミュニケーションが苦手でしたが、今日の話を聞いて、技術として学べば身につくと分かり、勇気が湧きました」
1年生の段階でこの「気づき」を得た彼らは、きっと素晴らしい医療人になると確信しました。
3. 未来の薬剤師へ
大学での学びは厳しいかもしれませんが、その先には「ありがとう」と言われる喜びが待っています。
今日の講義が、君たちの6年間の学びの、そしてその後の薬剤師人生の「羅針盤」になれば幸いです。
素晴らしい機会をいただいた大学関係者の皆様、そして真剣に耳を傾けてくれた学生の皆さんに感謝します。
しあわせです感謝
学生の「医療人としての魂」に火をつける講義を
「国家試験の勉強だけでなく、モチベーションを高める講義をしてほしい」
「現場に出る前に、患者接遇の心構えを教えてほしい」
そんな教育機関・薬局採用担当者様へ。
学生の心に深く残る、キャリア・倫理教育の講演をご提案します。

