人生会議(ACP)は「死ぬ準備」ではない。「生き方会議」に変えるための3つの気づき
人生会議(ACP)は「死ぬ準備」ではない。「生き方会議」に変えるための3つの気づき
「人生会議(ACP)」と聞くと、「死ぬための準備」「縁起でもない話」と避けてしまう人がいます。
しかし、私はこう考えます。
「人生の最終段階だろうが、私たちは最期の瞬間まで生きている」
だからこそ、人生会議は「死に方」を決めるものではなく、
最期まで自分らしくあるための**「生き方会議」**なのです。
この記事では、私ががん経験を通じて辿り着いた死生観と、
そこから生まれた「しあわせです感謝」という言葉のルーツについてお話しします。
1. 「死ぬまで生きている」という当たり前の真実
21年前、私はくよくよと悩みながら生きていました。
そんなある日、突然頭の中にメッセージが浮かびました。
【お前は、死ぬまで生きているんだぞ】
ハッとしました。私は生きていながら、まるで死んだように過ごしていたのです。
「ばかばかしい」と思いました。
この日を境に、私は「最期の瞬間まで思い切り生きる」と決めました。
自分が死ぬ日は誰にも分かりません。
でも、「今日一日が充実していたか」は、寝る前に感じることができます。
毎日を全力で楽しむ。
これを繰り返していけば、最期の時も「人生が充実していた」と感じられるはずです。

2. 死と向き合うからこそ、「生」が輝く
がん告知の直後、私は死の恐怖に包まれました。
しかし、2週間ほどでそこから解放され、意識は「死」から「生」へと変わり始めました。
大切なポイントは、**「一度しっかり死と向き合う機会を持つこと」**です。
逃げずに真剣に向き合うと、恐怖の先にある「生きるためのメッセージ」が降りてきます。
私は毎日全力で生きていますが、
同時に「日々、死に向かってカウントダウンしている」ことも意識しています。
終わりを意識するからこそ、今日一日を大切にする力が湧いてくるのです。

3. 「しあわせです❤感謝」の誕生秘話
人は欲張りなものです。
ある日、シャワーを浴びた後、何気なく下着に手を伸ばした時、ふと気づきました。
「なぜここに、当たり前のように清潔な下着があるのか?」
それは、誰かが洗って、乾かして、畳んでおいてくれたからです。
その瞬間、自分が見ていないところで多くの人が私を支えてくれていることに気づき、
強烈な感謝の想いに包まれました。
「当たり前なんてないんだ」と受け止めると、すべてのことに感謝が湧いてきます。
そうして生まれた言葉が、**「しあわせです❤感謝」**です。
この言葉を文末に添えると、心が満たされ、整います。
自分だけが幸せでも楽しくない。
みんなが幸せを感じられる社会であってほしい。
だから私はこの言葉を広めています。

↑大河内章三さんという凄い男が、私のSNSのつぶやきから、この想いを完璧なポスターにしてくれました。
人生会議は「生き方会議」だ
縁起でもない話ですが、人生会議は重要です。
生まれた時から、私たちは死に向かって生きているからです。
一瞬、気持ちが落ち込むかもしれません。
しかし、そこに「愛あるサポート」があれば、不安は生きる力に変えられます。
事前指示(延命治療をするか否か)だけを取りたい、形式だけの人生会議ならやめて欲しい。
まずは、どう生きたいか、何を大切にしたいかという「生き方」を語り合いましょう。
生き方が定まれば、最期の段階の医療も自然と決まってきます。
70%の人は、最期の時に自分の考えを伝えられなくなるそうです。
勝手に生き方を変えられてしまうなんて、あんまりじゃないですか?
人生の最終段階だろうが、私たちは生きています。
やっぱり、人生会議は「生き方会議」なのです。
しあわせです感謝
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「ACPの啓発イベントをしたいが、重い雰囲気にはしたくない」
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そんな主催者様へ。 がんサバイバーとして死と向き合い、
笑顔で「生き方」を語る私の講演は、聴く人に「明日から大切に生きよう」という希望を届けます。
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