「7-23時の電話相談」で離職率ゼロ。製薬会社で実践した若手育成術

「最近の若手社員は、何を考えているかわからない」 「丁寧に指導しても、すぐに辞めてしまう」
多くのリーダーや経営者が、若手社員の早期離職に頭を悩ませています。
しかし、彼らが本当に求めているのは、完璧な指導ではなく、**「いつでも安心して戻れる“秘密基地”」**のような存在ではないでしょうか?
この記事では、私が製薬会社時代に実践し、若手社員の挑戦を支えた「セキュアベース・リーダーシップ(安心の秘密基地)」について、その具体的な実践方法と効果をご紹介します。
最近、若手社員がすぐに退職すると聞く
最近、若手社員がすぐに退職すると聞く。
(彼らの職場に)秘密基地はあるのだろうか?
リーダーは聴くスキルを磨いているのだろうか?
働き方改革で生み出した時間を自己研鑽に回すといい。 そもそもそんな余裕さえないの時代なのかな?
それとも秘密基地さえも通用しない時代なのかな?
解決策は「セキュアベース・リーダーシップ」
セキュアベース・リーダーシップという考え方があるが、まさに(私が過去に)同じようなことをして来た。
セキュアベースとは秘密基地。
秘密基地は心が通う友人たちとの隠れ家。
そこには常に安心感がある。
私が実践した「秘密基地(セキュアベース)」の作り方
集合研修が終了し東海地区に配属されてくる新入社員は毎年大切な存在だった。
研修期間終了後も何でも相談に乗った。
電話相談しやすいようにと**「7-23時はいつでも電話しておいで」**と伝えた。
最初の頃は仕事の相談が多かったが、徐々にプライベートな相談も増えていった。
オフィスでも帰ろうとPCを閉じる音が聴いて若手が数名駆け寄って来た。22時近くまで相談に乗った。
自宅が近所だったため仕事やプライベートで外出した日も可能な限りオフィスに電気が点いていると戻ることにした。
土曜も日曜も。
(※今の時代ではきっとできないだろう。)
なぜ「秘密基地」があると、若手は自ら育つのか?
私は、小さな悩みや不安を受け止める役割に徹していた。
気持ちを吐き出し、安心感を得ると(若手の)声の調子が変わり、自分自身で答えを見つけるようになる。
そしてチャレンジする。
直前に不安になれば出先から電話をしてくる。不安を解消すれば挑む力が湧いてくる。
そして、上手くいかなければすぐに策を一緒に考えた。
まさに秘密基地での作戦会議(だった)。
しあわせです💖感謝
あなたの会社にも「安心の秘密基地」を作りませんか?
若手社員の離職は、本人の問題ではなく、「安心して悩みを吐き出せる場所」がないという環境の問題かもしれません。
リーダーの「聴くスキル」が、若手の定着率と成長スピードを劇的に変えます。
久田邦博の「リーダーシップ研修」「ファシリテーション研修」では、若手が自ら答えを見つけ、挑戦したくなる「セキュアベース」の作り方を、具体的な実践ワークを通じて指導します。


